概要
NewtonSuite-MORは、ニュートンワークスが独自に開発したFEM動解析モデルの全体マトリックスを縮退するプログラムです。3次元のモデルが内包する実際の物理特性を従来にない規模サイズに且つ精度よく縮退し、3次元の形状が持つ動特性を1DCAEの世界にフィードバックします。
機能
- 多入力多出力(Multi-Input-Multi-Output)に対応しています。
- 大規模システムを省メモリ/高速計算で縮小プロセスを実行します。
- 入力システムは、ABAQUS、ADINA、ANSYS、NX-NASTRAN(DMIG)に対応しています。
- 入力システムに減衰マトリクスを持たないとき、レーリー減衰マトリクスを内部生成して縮小システムを作成することができます。
- 縮退後のシステムを検証するための固有値計算機能と応答計算機能(荷重条件)を用意しています。
- 縮退後のシステムをSimulationX用のModelica言語に変換し、状態空間モデルとして1D物理モデルに簡単に組み込むことができます。
- 縮退後のシステムをMATLAB/Simulinkのmファイルに変換することができます。Simulink又はControl System Toolbox の状態空間モデルとして利用できます。
適用領域
- 構造振動と制御に関するシステム問題(制振制御、振動制御など)
- 音/ノイズ問題(ソースの高精度モデル)
- 高精度なリアルタイムシュミレーション(車両の剛性、機構部品の剛性など)
縮退方法
Block SOAR 法(Block Second-order Arnoldi Reduction method)
推奨環境
OS | Windows 10以上(64bit) |
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メモリ | 16GB以上推奨 |
ディスク | 80GB以上 |
ライセンス形態 | ファイルタイプ(ノードロック) |
事例
以下の検証例と応用例をポイントソリューションでご紹介しています。
- FEMモデル検証例:300万自由度のFEMモデルを変換
- SimulationX応用例:1D-3D連携 歯車解析
- MATLAB/Simulink応用例:MORをMATLABの状態空間モデルとして利用