概要
NewtonSuite-iParetoは、1DCAEモデルを活用し製品性能と品質を容易に評価するためのツールです。
商品性の向上のためには、製品性能と品質(生産コスト)のバランスをとることが重要です。製品性能については、SimulationXによる1DCAEモデルを活用し各諸元に対する評価指標を確認することで検討できます。また、品質については、各諸元を変更し解析することで、評価指標を満たす諸元の範囲を確認することで検討できます。しかし、上述の品質の評価方法では、どの程度の頻度で発生するかの視点がなく、過剰設計になることが考えられます。そこで、 頻度(発生確率)の情報を加味して1DCAEモデルを用いて適切に品質を評価するための機能となる、NewtonSuite-iParetoをSimulationXのアドオンとして用意しました。

iParetoには以下の機能が搭載されており、必要な設定や評価をウィザード形式で容易に行うことができます。
- パラメータに対して製品諸元のばらつき(発生確率)を容易に関連付けるインターフェース
- 発生確率(頻度)を活用した網羅性の高い計算ケースの自動生成による短時間の分析結果取得
- パラレルチャートを用いた要求達成可否及び各種条件の発生確率の分析
- 定木を用いた要求達成への寄与の可視化/分析と知識化
目的
- 1DCAEモデルを活用したパラメータスタディによるシステムや部品の製品性能の検討
- 発生確率の高いケースを中心とした網羅的な計算・分析による製品の品質の検討
- 発生確率の非常に低い最悪条件を想定した過剰品質とコスト増大を回避する設計の支援

特徴
ばらつき(発生確率)を活用した網羅性の高いパラメータセットの自動生成と並列計算による計算時間の短縮
「1DCAEモデルによる1ケースあたりの計算の高速化」「発生頻度に基づいた網羅性の高いパラメータセットの生成」「並列計算への対応」により、大量の計算ケースに対して高速な解析を実現します。

性能、ばらつきの両側面からの評価
多量の計算結果に対するポスト処理により、以下の性能・ばらつきの両側面による評価が可能です。
- 性能評価
- パラレルチャート
- 決定木分析(+寄与度の評価)
- ばらつき評価
- 評価指標のばらつきの表示
- 要求達/未達確率の導出
- パラレルチャートと連動した特定条件の発生確率の導出

推奨環境
OS | Windows 11以上 |
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CPU | Core i3以上 |
メモリ | 8GB以上 |
HDD | 2GB以上(空き容量) | 必要ライセンス | SimulationXのProfessional Editionライセンス |
対応SimulationX | SimulationX Ver4.5 |
必須モジュール | SimulationXの以下モジュールが必須となります。 Code Export to License-Free Executable with Source Codeもしくは Code Export to Licensed Executable及びRuntime License for Exported |
ライセンス形態 | CmAct |