概要

OptiYはCAEモデルや実験データからナレッジを引き出すためのソフトウェアです。解析の自動化機能や既存ファイルのインポート機能を用いてデータを収集し、機械学習やデータ可視化の手法を用いて分析することができます。
基礎的なデータ可視化はもちろん、応答曲面を作成すれば感度解析やロバスト性の評価が行えます。また最適化機能を用いれば注視すべき設計領域を探索できます。
これらは高度な数学に基づきますが、面倒なアルゴリズム調整作業は自動で行ってくれます。そうして適切な設計の検討や、メカニズム解明を支援するのがOptiYというソフトウェアなのです。

OptiY のイメージ

機能

CAE解析の自動化

CAEモデルを用いた繰り返し計算を自動化します。
SimulationXやExcel,MATLAB,Carsimなどは専用インターフェースが用意されており、モデルの書き替え・結果取得を簡単に設定することができます。
また、ADINAやNXなど任意のツールと連携するための、テキスト書き替え・読み込み・バッチ実行を容易に連携する機能が備わっています。

データの分析

収集したCAEデータや実験データを、ヒストグラムや相関行列、パラレルチャートなどのデータ可視化手法で確認することができます。
データはCAEモデルから自動でサンプリングすることもできますし、実験データの読み込みもGUIでサポートします。

機械学習

収集したデータに対し、クラスタリングや分類器の作成が行えます。
また複雑で非線形な特性に対する回帰曲面(予測器・応答曲面)を作成できます。
スパースモデリングやパラメータの自動チューニング機能で自動的に精度の高い分類器・予測器を作成します。

応答曲面を用いた分析

作成した応答曲面を用いて寄与度解析やロバスト性の評価(確率密度解析)などが行えます。
時系列・周波数波形、すなわち 1D データについても応答曲面を作成し、時間・周波数毎の分析を行うことができます。
さらに応答曲面をC言語やModelica, MATLABの形式でエクスポートできます。例えば作成した分類器を組み込み機器で活用することも可能です。

多様な最適化

各種の最適化に対応しています。とくに多目的最適化においては、洗練された信頼性の高い進化計算アルゴリズムが搭載されています。
複数の応答曲面の上で最適化を行うことも可能ですし、値のばらつきの最適化、すなわちロバスト最適化を行うこともできます。

動作環境

OS Windows 10以上(64bit)
CPU・メモリ 2GHz以上 プロセッサ と 8GB RAM
.NET Framework 4.8.1 以上
グラフィックス OpenGL 4.0 以上に対応したグラフィックス
※アクセラレーテッドコンピューティング用のGPU推奨

OptiY社について

OptiY GmbH は1991年からCAE解析の自動化・最適化に取組んできた企業です。
OptiYは2005年にリリースされ、今日に至るまで時々のテクノロジーを吸収しながら「信頼と品質のための設計技術」をアップデートし続けています。