基本機能

解析タイプは標準で複数用意しており、目的に応じて使い分けることができます。(静解析/動解析/実固有値解析/モーダル周波数応答解析/座屈解析)

また、要素タイプは2dソリッド・3dソリッド・シェル・ビーム・トラス・スプリング・流体要素など複数用意してあるので、評価したい内容に応じてモデル化を検討することが可能です。

静解析
接触ゴム大変形
動解析
接触シェル大変形
実固有値解析
接触ボルト荷重考慮

接触機能

接触解析に対して強力かつ厳密な機能を提供しています。このため、大きな変形を伴うような非線形性の強い接触解析に対しても、より円滑に解析を進めることが可能です。収束パラメータの調整については難易度に応じて必要になる時もありますが、当社で蓄積した技術を提供しております。

サポートする主な接触機能
高次接触アルゴリズム

材料モデル

線形材料モデルから非線形材料モデルまで幅広い分野に対応できるよう、様々な材料モデルを提供しています。
一部の材料モデルにおいては、温度依存・粘弾性・クリープといった熱的特性の考慮が可能になっています。

サポートする主な材料特性
材料管理フォーム

混合法

典型的な大変形接触解析としてゴム解析があります。ゴムの特徴の1つは圧縮性が少ない(ポアソン比が0.5に近い)ことにあります。ポアソン比が0.5に近い時は、通常の変位法では体積ロッキングをおこしやすいため、精度の良い結果が得られません。これに対してADINAでは、混合法(u-pフォーミュレーション)を採用しています。u-pフォーミュレーションでは変位自由度に加えて圧力自由度が考慮されます。

ポアソン比が0.499の材料の引張解析結果

Bathe法(陰解法専用)/Noh-Bathe法(陽解法専用)

動解析における時間積分スキームのとして選択が可能です。陰解法、陽解法、それぞれに対して提供されています。

このスキームの最大の特長は効率的に高周波モードを抑制することにあります。例えば、非線形問題において陰解法のNewmark法に比べて誤差の蓄積が少ないため、特に大変形で長い時間の現象に有効です。

また、応力伝播問題などで陽解法の中央差分法では、離散化以上の振動がでてしまうような場合であっても、Noh-Batheは有効に機能します。

Bathe法の有効性

3d-Shell要素

大変形に強い3d-shell要素機能があります。この要素は通常のshell要素の自由度に加えて、板厚方向の自由度とゆがみに対する自由度があります。このため、通常のshell要素よりも大きな変形をすることができます。

弾塑性材料モデルやゴム材料モデルの適用が可能です。

3d-shell要素の特性

ゴム材料モデル

ゴム材料モデルはよく知られているOgdenモデル、Mooney-RivlinモデルやArruda-Boyceモデルに加えて、Sussman-Batheモデルを提供しています。こちらはADINA社のBathe教授とDr.Sussmanにより開発されたモデルで、カーブフィッティングが不要なことが特長です。一軸の引張圧縮試験データをスプライン曲線に変換し、精度の良い同定ができます。

Sussman-Batheモデルの有効性

Glue Mesh機能

不連続なメッシュを接続することができる機能です。モデル規模の縮小やモデル作成の簡易化に有効です。ADINAの結合は単に変位をつなぐだけではなく、トラクションもつなぐことを目的に開発されています。粗密の違うメッシュ間や6面体と4面体を接続することができます。

Glue Mesh機能