ADINAのFemap用ダイレクトインターフェース - CFD実例

2010.11.15 Direct Femap Interface in ADINA ? CFD Example

 

Direct Femap Interface in ADINA — CFD Example
ADINAのFemap用ダイレクトインターフェース - CFD実例

 

ADINA開発目標の一つに、様々なプリ-ポスト用のインターフェースの提供があります。

2010年9月30日のショーケース(H76)では、ADINAのFemap用ダイレクトインターフェースのリリー
スを伝えました。

このインターフェースは、Femap環境に一体化されてます。そして、Application Programming Interface (APIツール)を通じて、Femapから対話形式で指定できます。

プリ処理において、Femapから一連の操作の流れが行えます。
そしてADINAの多くの機能を直接設定できます。

ポスト処理において、ADINAの結果として出力できる、Femap用のニュートラルファイルをFemapに
直接読み込めます。

以下は、Femapインターフェースを使ったADINA流体解析の事例です。

2つの管の交差する、3Dの乱流流れの計算です。(図1参照)

数値モデルは、FCBI-C要素でのk-ε乱流モデルをつかいます。

境界条件として、流入口に流速、乱流境界を追加してます。

 

 

1 モデルの概略図

 

以下にADINAのFemapインターフェースを使った解析の手順を示します。

 

  Femapインターフェースの簡単な操作性を以下の説明で示します。

 

ステップ1:

Femapでモデルを作成し、3Dのテトラメッシュを作成します。

Femapから生成して得た要素を、以下に示します。

 

 

ステップ2:

解析設定の定義です。

以下のFlow Assumptionタグより、流体モデルに「Turbulent K-Epsilon」をセットします。

 

 

要素の定式化について、 Flow-Condition-Based Interpolation Elementの欄を「FCBI-C」にセット
します。

 

ステップ3:乱流のK-ε材料を定義します。

 

ステップ4:

壁の境界条件を定義します。

 

ステップ5:

流入口の流速条件を定義します。

 

ステップ6:

流入口の乱流境界条件を定義します。

 

ステップ7:

乱流の初期条件を定義します。

 

モデルを解析します。

 

ADINA CFD Analyze」のウインドに、Job名とヘッダーを入力し、オプション設定後、ADINA CFDの解析

を実行します。

 

ステップ9:

Femapのニュートラルファイルを通じて、結果を読み込みます。

Femapのニュートラルファイル名を入力後、結果を読み込みます。

 

 

2,3は、Femapのインターフェースで映像化された、解析結果を示しています。

 

2:圧力分布図

 

3:総流速分布図

プリ処理からポスト処理まで全工程をADINAのFemapインターフェースを用いました。
 
これは、Femapに慣れたユーザが、簡単にADINAを使った解析に馴染める事ができる事を示します。
これより、Femap内で利用可能なオプションが多く増えた事になります。(FSIを含め)
 
ADINAの他のCAD/CAEインターフェースの概要については、こちらを参照下さい。
 
ADINAのマルチフィジックスの概要については、こちらを参照下さい。
 
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乱流,K-εモデル