ADINA User Interface
(AUI)で、
全てのADINA解析モジュールのプリポスト処理を行うことができますが、
その他のソフトウェアのタスクを用いた方が、より効果的に処理を行えるユーザーもいるでしょう。
以下に、ADINAモデルのプリポスト処理に利用できるオプションの概要を紹介します。
I-deas/
NXのダイレクトインターフェース
I-deasユーザーは、フルインテグレートされ
たADINAとのインターフェースプログラムが使うことができます。
このインターフェースによって、ADINA解析機能をバックグラウンドで使いながら、
I-deas環境で全てのプリポスト処理を行うことができます。ページトップの画像は、
I-deasで作成したモデルをADINAで解析した簡単な例題です。
ADINAの解析結果をI-deasデータベースに戻し、ポスト処理を行いました。
Nastran
入力
ADINA は Nastran
ファイルフォーマット
でファイルをインポートできます。
他の有限要素モデリングソフトウェアとのインターフェースとしてのADINAの重要な機能の一つです。
ユーザーは有限要素モデルを他のソフト(例えば NX、Femap、Ansa、Hypermesh、Patran など)で作成し、
Nastranファイルで書き出します。
AUI は Nastranモデルファイルをインポートでき、またその時、荷重や境界条件を適用する領域を自動的に作成するツールも使えます。
構造解析だけでなく、CFD や FSI 解析にも Nastranモデルを使うことができます。

ジオメトリ
入力
ADINAモデラー( ADINA-M
)は、
NX、SolidEdge、SolidWorks
といった多くのCADシステムで使われている、パラソリッドジオメトリのモデリングカーネルに基づいてい
ます。
パラソリッドベースのCADシステムで作られたジオメトリは、ADINA-M で簡単に読み込むことができます。
そしてそのパラソリッドジオメトリを使って、AUI で有限要素モデルを作成していきます。

パラソリッドモデルファイルを書き出せない
CADシステムとのインターフェースとしては、
IGESファイルでジオメトリを AUI にインポートすることができます。
サーフェスを含む IGESモデルは、ADINA-M でサーフェスを「縫合」することでソリッドモデルを作ることもできます。
結果の出力
ADINA 構造解析の結果は、Nastran
op2形式、
あるいは I-deasユニバーサルファイル形式の書き出しができます。
よって、いずれかの形式をサポートしている NX、Femap、mETA、EMFAT といった多くのポストプロセッサーで、
ADINAの結果を処理することができます。
モデルは、AUI で全て作成したものでも、他のプリプロセッサーからインポートしたものでもかまいません。
ページトップに表示した I-deas モデルと同じモデルを Femapでポスト処理したものを下に示します。
Nastran op2ファイル形式で書き出したADINAの結果です。

Op2 ファイルで書き出された ADINA 解析の Femap によるポスト処理
(ぺージトップのモデルと同じ)
EnSight
出力
大規模モデルでは多くの場合、視覚化プログラムで
結果を見ることが効果的です。
最近、ADINA CFDと構造解析の結果に関して、結果の出力形式に EnSightフォーマットを追加しました。
( 2008年 2/15、 2007年 10/30 のADINAニュースをご覧ください)
こちらも、AUI で全て作成したモデル、あるいは他のプリプロセッサーからインポートしたモデルでもかまいません。
オープンシステムを提供すること、
そしてユーザーそれぞれのモデル作成とポスト処理に最善のツールが使用できるようにすることは、
ADINA開発における重要な目的であり続けます。
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