基本機能

ADINA Thermalにより熱伝導解析を行うことができます。解析タイプは定常・非定常があります。物体の熱伝導、外部への熱伝達、熱放射などの考慮を提供しています。また、ADINA TMCを使用することで構造と熱の相互作用を取扱うことができ、温度変化を考慮した熱応力やその逆に変形を考慮した熱伝導を計算することができます。

ADINA Thermal/ADINA TMC 基本機能

要素の生成の利用(ADINA Thermal/ADINA TMC機能)

要素の生成は解析中に要素を発生させる機能です。これを利用すると、コンクリートの打設時における熱の伝わりや溶接工程における残留応力などを計算することができます。

要素の生成の利用

接触と熱(ADINA-TMC機能)

構造と熱の連成解析により考慮することができます。接触している部品間の熱のやり取り(部品間の熱伝達)と部品が擦れることによる発熱(摩擦熱)の2つの現象を表現できます。摩擦熱は摩擦力と擦れている表面の相対速度から計算されます。摩擦により発生した熱は、物体間に伝わる熱と空気中に散逸する熱とに分配するパラメータも設定できます。

摩擦による発熱(ディスクブレーキ)

材料特性による発熱(ADINA-TMC機能)

弾塑性特性をもつ部品が塑性変形する際の内部発熱やゴムのような部品の粘弾性効果による内部発熱を考慮することができます。線膨張係数を考慮できるので、発生した温度による熱変形を解析することもできます。

粘弾性効果による発熱