有限要素法において、数値結果の正確さを保証する
ことは非常に重要です。SussmanとBatheの研究に基づく、誤差計測はこの問題に非常に有用でしょう。(T. Sussman and K.
J. Bathe, "Studies of Finite Element Procedures ― On Mesh Selection",
Computers & Structures, Vol. 21, pp. 257-264,
1985を参照ください。)また、これらの誤差の計測はADINAで簡単に行えます。
ADINAで使える誤差概算の使用については、
2006年6/15のニュースですでに紹介しています。この中で、
誤差計算のタスクに関する考察を述べています。
今回のニュースでは、ADINAの誤差計算の機能
がいかに簡単に使えるかということを説明したいと思います。ADINA User Interface(AUI)のResult
ツールバーの中のError Plotアイコン をクリックするだけです。*
ADINAの automatic'Total
load
application (TLA) scheme'を使用した接触問題で、Error
Plotアイコンを用いた誤差計算の結果を以下に示します。非常に細かいメッシュを使った結果と粗いメッシュを使った結果を比較することで、正確な誤差を
算出しました。もちろん、実際にこのような計算を行うことはないでしょう。2006年6/15のニュースのように、粗いメッシュでの結果を使って、概算さ
れた誤差
は、控え目な値であることがわかります。これらの値はより細かいメッシュを使うべきかどうかを判断するのに使えます。
Figure
1: ブロックとリジッドシリンダーの接触 ― 概要
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2: ブロックとリジッドリンクの接触;粗いメッシュを使用
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3: 粗いメッシュでの結果
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4: 正規化した概算誤差
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5: 正規化した実際の誤差
*このアイコンが見当たらない時には、メニューの
View > Customizeからツールバータブを選択します。’Result ’をハイライトさせ、Resetボタンを押します。
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