マイクロ波加熱
2011.3.15 Microwave Heating
Microwave Heating
マイクロ波加熱
物質のマイクロ波加熱は、家事や一般産業で広く利用されています。
このプロセスは、電磁場を300MHz?300GHzの高周波の範囲で操作され、電磁波は反射と
同時に散乱と吸収をともないます。
このショーケースでは、オーブン内のサンプル物質のマイクロ波加熱のシュミレーショ
ンにADINA-EMの利用を紹介します。

図1、マイクロ波オーブン
まず、サンプルの無い状態でオーブン内の2次元の電磁波共鳴を調査します。
図2?4のプロットは、高い励起周波数の磁界(虚部)と電界(実部)の強度を示します
注目すべきは、ADINA-EMは、同一モデルの一回の演算において低周波から高周波に渡っ
て走査ができることです。
ページトップのアニメーションは、計算された異なる周波数におけるキャビティ内の電
磁場モードを表しています。

図2、2次元電磁場:2.2GHzの励起周波数における磁界の強さ(左)と
電界の強さ(右)

図3、2次元電磁場:2.45GHzの励起周波数における磁界の強さ(左)と
電界の強さ(右);オーブン内の共鳴に注目

図4、2次元電磁場:2.7GHzの励起周波数における磁界の強さ(左)と
電界の強さ(右)

次に、サンプルが在る場合の3次元マイクロ波加熱をモデル化します。
図5と図6は、オーブンの切断面における電界と磁界の強さを示しています。
電界と磁界のバンドプロットは、オーブン内にサンプルが存在することによる散乱の
効果を示しています。
3Dアニメーションは、マイクロ波加熱プロセス中に時間変化するサンプル物質の温度を
示しています。
食べ物を加熱したいときのように、サンプル物質が一様に加熱されているのがわかり
ます。このようなことは、材料の処理やセラミックの亀裂防止で望まれることです。

図5、3Dマイクロ波加熱:磁界の強さ、実部(左)と虚部(右)

図6、3Dマイクロ波加熱:電界の強さ、実部(左)と虚部(右)
ADINA-EMには様々な適用が考えられます。ADINA-EMの他の適用事例の紹介は
ここを参照下さい。
参考文献
J. Clemens and C. Saltiel, "Numerical modeling of materials processing in microwave furnaces",
Int.
キーワード:
電磁場、マイクロ波、輻射、加熱、加工材料、導波管、拡散、反射、吸収、共振、キャビティ、炉、
オーブン、周波数走査