ヘキサドーミナントメッシャー

2010.3.30 Automatic Hex Dominant Meshing

Automatic Hex Dominant Meshing
ヘキサドーミナントメッシャー

 

ヘキサドーミナントメッシャー(フリーフォームの六面体メッシュ)は、バージョン8.2より数年にわたってADINAでサポートしてきました。しかし、それは、幾分限定された複雑さの部品に限定されたもので、部品のメッシュ分割は均一でなければなりません。


ADINA8.7では、ヘキサドーミナントメッシャーが、より複雑な部品を取り扱えるようにかなり改善され、非均一メッシュ分割を可能にしています。


さらに、テトラメッシャー(フリーフォーム四面体メッシュ)に用意されている様々は機能、例えばcurvature-based refinementautomatic gradingなどが、今ではヘキサドーミナントメッシャーで利用できます。またメッシャーは、分割が困難な領域を自動的に改良してきれいに仕上げます。

理想的には、全て六面体要素のメッシュを生成したいものです。しかし、それは一般的な形状では不可能です。したがって、六面体メッシュ分割は、六面体、ピラミッド、四面体を混在したメッシュで生成します。題名のdominant(支配的)の通り、でるだけ多くの六面体の生成を試みます。

それでも複雑なモデルに六面体でメッシュ生成することは困難なため、六面体メッシュを使う前にできるだけ部品形状の簡素化を忘れないことが重要です。


以下には、ADINA8.7のヘキサドーミナントメッシャーで作成した幾つかのメッシュをお見せしています。詳細を見るには画像をクリックしてください。

 

 

メッシュ分割は、有限要素解析を実施するうえで非常に重要な部分になります。
ADINAシステムのメッシュ分割機能を、今後も改善しつづけていきます。

キーワード:
フリーフォームメッシュ、六面体要素、レンガ形要素、メッシュリファインメント、
メッシュ自動グレーディング