今回の例は、大型トラックのディスクブレーキシス テムにおけるフルコンタクトのシミュレーションです。熱-構造連成（TMC）を含みます。単純なディスクブレーキシステムの軸対称モデルでの解析を以前の ニュースで紹介しています。

下の図は構造と熱、両方の解析で使ったメッシュで す。ディスクと固定された部品間の摩擦によって、局所的な発熱が起こり、それに伴い不均一な熱膨張が起こります。これは、接触と摩擦条件を変化させます。 この挙動をとらえるためには、完全連成した熱と構造の解析が必要となります。

上の動画は、ブレーキング時の温度変化です。下の グラフは、それぞれのタイムにおける上側の摩擦板とピストン間の接触圧の変移です。ブレーキシステムが加熱するにつれて、接触圧分布は大きく変化し、これ によって、内側のサーフェスでは接触条件がよりシビアになります。