ある領域は細かく、その他の領域に対しては粗いメッシュを定義することは、多くの問
題においてとても重要です。上に示してあるようなヘルメットの解析では、接触領域には細かいメッシュ分割が必要となります。
ADINA8.4では、メッシュ勾配を作成する強力な機能があります。特にADINA-Mを使用する時には、効果的です。ここで我々は、非常にフレキシブルにメッシュの密度
の定義をできる、新しいサイズファンクションオプションを紹介します。このオプションは、密度がモデルの特定の領域で適用されなければならないとき、特に
有用となります。
多くのタイプのサイズファンクションが使えます。
空間のポイント近傍
軸(直線)近傍
平面近傍
任意形状の六面体の内部、または近傍
境界で囲まれたボックス内部、またはその近傍
上記の組み合わせ
Hexahedron(六面体)のサイズファンクションタイプは、接触領域が、ある
六面体内部に含まれると予測されるような3次元の接触問題に特に有用です。上のヘルメットの解析は接触問題が含まれ、Hexahedronサイズファンク
ションが使われています。
モデル全体の構成は次の図で示されています。アンビル(緑)が、定義された
Hexahedron(サイズファンクション、黄色で示しています)のボリューム内でヘルメットに当たると仮定しています。当たる領域には細かいメッシュ
分割が定義されています。作成された四面体メッシュは、このページの最初の図に示してあります。
次の図は、とても細かいメッシュから粗いメッシュへの滑らかな(自動)メッシュ勾配
の箇所を拡大図したものです。
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