
Microwave Heating
マイクロ波加熱
物質のマイクロ波加熱は、家事や一般産業で広く利用されています。 このプロセスは、電磁場を300MHz〜300GHzの高周波の範囲で操作され、電磁波は反射と 同時に散乱と吸収をともないます。 このショーケースでは、オーブン内のサンプル物質のマイクロ波加熱のシュミレーショ ンにADINA-EMの利用を紹介します。 
図1、マイクロ波オーブン まず、サンプルの無い状態でオーブン内の2次元の電磁波共鳴を調査します。 図2〜4のプロットは、高い励起周波数の磁界(虚部)と電界(実部)の強度を示します 注目すべきは、ADINA-EMは、同一モデルの一回の演算において低周波から高周波に渡っ て走査ができることです。 ページトップのアニメーションは、計算された異なる周波数におけるキャビティ内の電 磁場モードを表しています。 
図2、2次元電磁場:2.2GHzの励起周波数における磁界の強さ(左)と 電界の強さ(右) 
図3、2次元電磁場:2.45GHzの励起周波数における磁界の強さ(左)と 電界の強さ(右);オーブン内の共鳴に注目 
図4、2次元電磁場:2.7GHzの励起周波数における磁界の強さ(左)と 電界の強さ(右) 
次に、サンプルが在る場合の3次元マイクロ波加熱をモデル化します。 図5と図6は、オーブンの切断面における電界と磁界の強さを示しています。 電界と磁界のバンドプロットは、オーブン内にサンプルが存在することによる散乱の 効果を示しています。 3Dアニメーションは、マイクロ波加熱プロセス中に時間変化するサンプル物質の温度を 示しています。 食べ物を加熱したいときのように、サンプル物質が一様に加熱されているのがわかり ます。このようなことは、材料の処理やセラミックの亀裂防止で望まれることです。 
図5、3Dマイクロ波加熱:磁界の強さ、実部(左)と虚部(右) 
図6、3Dマイクロ波加熱:電界の強さ、実部(左)と虚部(右) ADINA-EMには様々な適用が考えられます。ADINA-EMの他の適用事例の紹介は ここを参照下さい。 参考文献 J. Clemens and C. Saltiel, "Numerical modeling of materials processing in microwave furnaces", Int. キーワード: 電磁場、マイクロ波、輻射、加熱、加工材料、導波管、拡散、反射、吸収、共振、キャビティ、炉、 オーブン、周波数走査
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