
Direct Femap Interface in ADINA — CFD
Example
ADINAのFemap用ダイレクトインターフェース - CFD実例
ADINA開発目標の一つに、様々なプリ-ポスト用のインターフェースの提供があります。
2010年9月30日のショーケース(H76)では、ADINAのFemap用ダイレクトインターフェースのリリー
スを伝えました。
このインターフェースは、Femap環境に一体化されてます。そして、Application Programming Interface (APIツール)を通じて、Femapから対話形式で指定できます。
プリ処理において、Femapから一連の操作の流れが行えます。
そしてADINAの多くの機能を直接設定できます。
ポスト処理において、ADINAの結果として出力できる、Femap用のニュートラルファイルをFemapに
直接読み込めます。
以下は、Femapインターフェースを使ったADINA流体解析の事例です。
2つの管の交差する、3Dの乱流流れの計算です。(図1参照)
数値モデルは、FCBI-C要素でのk-ε乱流モデルをつかいます。
境界条件として、流入口に流速、乱流境界を追加してます。

図1 モデルの概略図
以下にADINAのFemapインターフェースを使った解析の手順を示します。
Femapインターフェースの簡単な操作性を以下の説明で示します。
ステップ1:
Femapでモデルを作成し、3Dのテトラメッシュを作成します。
Femapから生成して得た要素を、以下に示します。

ステップ2:
解析設定の定義です。
以下のFlow
Assumptionタグより、流体モデルに「Turbulent K-Epsilon」をセットします。

要素の定式化について、 Flow-Condition-Based Interpolation Elementの欄を「FCBI-C」にセット
します。

ステップ3:乱流のK-ε材料を定義します。

ステップ4:
壁の境界条件を定義します。

ステップ5:
流入口の流速条件を定義します。

ステップ6:
流入口の乱流境界条件を定義します。

ステップ7:
乱流の初期条件を定義します。

モデルを解析します。
「ADINA CFD Analyze」のウインドに、Job名とヘッダーを入力し、オプション設定後、ADINA CFDの解析
を実行します。

ステップ9:
Femapのニュートラルファイルを通じて、結果を読み込みます。
Femapのニュートラルファイル名を入力後、結果を読み込みます。

図2,3は、Femapのインターフェースで映像化された、解析結果を示しています。

図2:圧力分布図

図3:総流速分布図
プリ処理からポスト処理まで全工程をADINAのFemapインターフェースを用いました。
これは、Femapに慣れたユーザが、簡単にADINAを使った解析に馴染める事ができる事を示します。 これより、Femap内で利用可能なオプションが多く増えた事になります。(FSIを含め) ADINAの他のCAD/CAEインターフェースの概要については、 http://www.newtonworks.co.jp/adina/adinashowH23_080331.htmlを 参照下さい。 ADINAのマルチフィジックスの概要については、 http://www.newtonworks.co.jp/adina/adinashow_multifisics_090715.htmlを 参照下さい。 キーワード: Femap, Nastran,プリ処理,ポスト処理,流体-構造相互作用,FSI,動的流体計算,CFD,マルチフィジックス,
乱流,K-εモデル
|