◆ Solving Unsteady
Separated Flow Using ADINA CFD
ADINA
CFDによる非定常剥離流れの解析
非定常剥離流れを解析するために、ADINA8.4では
Detached-Eddy
Simulation(DES)乱流モデルが利用できます。この最新の開発では、処理しやすい計算コストで非定常剥離流れの予測をするよう考案されていま
す。そうでなければ、このようなタイプの流れを含む問題はLESを使って解くことで非常にコストがかかってしまいます。一方、RANSモデルもURANS
モデルも剥離の激しい領域における流れを十分に正しくは予想できません。
DESは、境界層ではRANSモデルのように、流れが剥離して自由に流れる領域ではLESサブグリッドスケールモデルのように挙動する1方程式モデル
(ADINAのSpalart-Allmaras)を使ったハイブリッドモデルです。
ADINAのDESモデリング機能を説明するために、我々は立方体の障害物を過ぎる流れの解析を行いました。この問題はLES、URANSモデルのベンチ
マークとして広く使用されています。概略図と計算領域で使われたメッシュは以下に示されています。比較的粗い180,000六面体メッシュが使われ、過渡
的な応答解析が1,500Time Stepで行われました。
上の動画では、ブロックのベースから0.25hにおける、時間依存の
Y軸方向の渦度コンターを表しています。レイノルズ数はブロックの高さhに基づき、流入口のバルク速度は40,000です。
以下のグラフは、計算領域の中央平面、異なる位置のA、B、Cにおけ
る時間平均した流れ方向の速度を表しています。ADINAによるDES結果を実測値と比較すると、粗いメッシュを使ったにもかかわらず、ほぼ一致した結果
が得られています。
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