ADINA8.4では、ADINAで利用
可能なCFDとFSI解析の強力な機能をNASTRANモデルに直接使うことができます。
したがって、I-deas、Femap、Patran、Hypermesh、他のNASTRANプリプロセッサーをモデル作成に使い、解析はADINAを
使って実行することができます。
その特質は、過渡的解析にとても重要であり、ADINA解析を通してNASTRANモデルで使われる最初のメッシュの質の高さを保ち、結果として正確な解
が得られるということです。
一般的な解析プロセスは以下の通りです。
選択したプリプロセッサー(I-deas、Femap、Patran、
Hypermesh)でCFD、FSIモデルのためのメッシュ生成します。
プリプロセッサーから
NASTRANモデ
ルをエクスポートします。
ADINA User
InterfaceへNASTRANモデルをインポートします。
AUI上で、サーフェスデータ情報を用いた
境界条件や荷重の定義と、CFDもしく
はFSI解析のためのコントロールデータの追加をします。
ADINA解析結果を得ます。
ADINA8.4はCFD、完全連成あるいは一方向連成のFSI解法のためのこの機能を提供するでしょう。
「完全連成FSI」の解析結果は、スパースソルバーによる「直接解法」、あるいはイタレーティブソルバーを用いた「反復解法」から得られます。
まったく同じ結果が得られるので、どちらを選ぶかは単に一つのコンピュータ上の効率の問題です。
「一方向解」もまた、スパースソルバー、イタレーティブソルバーどちらを使っても得られます。
大きなモデルでは、全ての場合において、イタレーティブソルバーを使う必要があります。
 
ページトップのムービーは、緩衝器の過渡的解析の結果を表しています。
上の図は緩衝器のCADモデルで、私たちはここで、
NASTRANモデルファイルからインポートした流体と構造部分の3D有限要素モデルを表しています。
特定のサイクルの間、ピストンは緩衝器の約半分の長さまで流体を押し、そして流体はバルブの開閉によって強く押されます。
したがって、とても大きなメッシュ変形が表されています。
下のムービーは下側のバルブの詳細、最後の図は、特定のサイクル間に緩衝器で算出された反力を示しています。
解析の目的とは、改良された最適な緩衝器のデザインを得ることです。
より詳細なモデルを用いたさらに進んだ緩衝器の解析がADINAユーザーによってなされるでしょう。
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