第11回System Simulation Symposium 開催のご報告

このイベントは終了しました。

多くのお客様にご参加いただき誠にありがとうございました。

恒例となりました「System Simulation Symposium」を今年も7月に東京・京橋にて開催いたしました。本シンポジウムは毎回ご好評いただき今年で第11回目を迎えました。

今回の基調講演では、ギアの諸問題に長年取り組んでこられ、日本のギア関連の問題解決をリードされてきた早稲田大学名誉教授の松本將先生より、CAEで実現できる予測技術とその限界についてご講演頂きました。また、SimulationX開発元による開発動向の紹介や、ユーザ様の活用事例など興味深いご講演を多数頂きました。

※当日は隣接の展示会場にて各パートナー企業様・大学様による展示、当社ソフトウェアをご紹介しました。詳しい展示内容はこちらをご覧ください。

sss2017.png

日時 2017年7月14日(金) 9:50~17:50 (9:30開場)
場所 東京コンベンションホール(東京都中央区京橋)
費用 無償(事前登録制)
定員 200名
内容

09:30 開場(受付開始)
09:50 開会挨拶  ニュートンワークス株式会社 代表取締役社長 和久井 伸栄
10:00

【基調講演】 歯車設計の曖昧部分とその対処
早稲田大学 名誉教授 松本將 先生

歯車設計は規格化されてゆるぎないものと信じている設計者が多い。しかし、規格に従って設計しても損傷トラブルに見舞われる場合は多い。その理由は、歯車の損傷発生メカニズムが十分に解明されておらず、使用限界と損傷発生に対する認識、影響因子の理解が十分になされていないためである。歯車損傷や振動騒音、動力損失に対する定量的なトラブル未然防止策の欠如が設計の曖昧さとなり、解析モデルが構築されていない課題が多い。講演では、発表者の経験を中心に、歯車設計を行う際に留意すべき点を述べ、その解決なしには競争力ある設計にはならないことを示す。

11:30

【開発動向】
SimulationX for product design and lifecycle – main initiatives towards 2020

ドイツESI ITI社 COO Andreas Uhlig 様

1D CAE with SimulationX has established as a indispensable stage in the design process. The presentation will show latest trends such as electrical vehicles and ADAS, solutions for complex system in aerospace, and energy efficiency extended up to Smart City solution. These initiatives as a core of the Hybrid Twin concept of ESI.

12:00 昼休み(お弁当をご用意いたします) ※展示
13:00

【事例発表】
宇宙システムのモデルベース開発におけるSystem Simulationの取り組み事例

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 河津 要 様

高い信頼性を有する宇宙システム(宇宙輸送システムや宇宙機システム等)を、効率的かつ合理的に実現するため、開発効率化に加え設計段階での十分な設計検証を行うことを目的に、モデルベース開発のプロセス構築及び適用に取り組んできている。その活動の一環として、設計段階におけるシステム視点でのリスク識別を目的とした、System Simulationの取り組み事例を紹介する。

13:30

【海外事例】
Facing the Challenges of Autonomous Driving with SimulationX

ドイツESI ITI社 Head of COC System Simulation Andreas Abel 様

ADAS and their application to semi-autonomous vehicle operation nowadays and fully autonomous driving in the future are key drivers in vehicle development. The presentation will sketch the development SimulationX has taken from integration of controls into vehicle system simulation to predictive driving applications nowadays. We outline the development into full ADAS simulation capabilities planned for the near future.

14:00

【事例発表】
ブレーキ鳴き検討の設計適用のためのモデル縮退技術(MOR)

ニュートンワークス株式会社 CAE総合開発センター

ブレーキ鳴き原理モデルに対する物理モデルを昨年度提案しました。パラメータを必要最小限に絞り込んだモデルは見通しが良く、原理を理解するためには最適ですが、設計展開するためにそのまま利用するのは課題があります。実際の設計展開するための手法の1つとして、MOR技術が有効であり、その適用技術を紹介します。

14:30 休憩 ※展示
14:50

【事例発表】
SimulationXを活用した刈払機振動問題への取り組み

株式会社やまびこ 柴崎 大樹 様

刈払機の振動は、作業を行う上での負担になるばかりではなく、作業者に対して振動障害へのリスクがある。そういった背景から、振動問題への机上検討が求められており、SimulationXを活用するための取組みを行ったので紹介する。

15:20

【事例発表】
1DCAEを活用した駆動系商品開発への取り組み

いすゞ自動車株式会社  江浪 健宏 様

いすゞ自動車ではピックアップトラックから大型商用車まで幅広く取り扱っており、搭載される駆動系商品に求められる特性は様々である。機構系から油圧、空圧等を含めた解析のニーズも高い。以上の要求に応えるべくマルチドメインに対応した1DCAEツールとしてSimulationXを活用し始めた。

15:50

【事例発表】
1DCAEを活用したエンジンルーム内 熱交換器の性能検証への取り組み

株式会社本田技術研究所 茶藤 雅晴 様

本発表では、V字フロー左側の実車がない段階において冷却成立性検討を高速で行うために、循環流・逆流などを含む3DCFDの結果を1D-CAEに縮退し、連続時間の中でシステム全体の解析が可能な熱交換計算手法の検討・検証状況を報告する。

16:20 休憩 ※展示
16:35

【事例発表】
マツダにおけるMBDの取り組み

マツダ株式会社 足立 智彦 様

マツダ株式会社では、MBDによる開発を推進してきている。如何に各人がマインドを変え、モデルを駆使した開発にまい進できるかが成功の鍵である。マツダでのMBDの取り組みを概観し、その大きな課題の一つである、人財育成や実研部門変革に向けた事例を紹介する。

17:05

【特別講演】
モデルに基づくシステムズエンジニアリングとSysML
   ~システムの分析と総合について~

慶應義塾大学 教授 西村 秀和 先生

製品やサービスなどのシステムを開発するアプローチとして注目されているMBSE (Model-based Systems Engineering)について述べる。システムの分析と総合を行う上でシステムモデルを用いることの有効性を示す。

18:00 懇親会  ※会議終了次第

展示内容はこちら

このイベントは終了しました。

多くのお客様にご参加いただき誠にありがとうございました。

お問合せ先

ニュートンワークス株式会社 マーケティンググループ

TEL:03-3535-2631

E-Mail:info@newtonworks.co.jp