ADINA TMC

ADINA TMCは、完全にカップリングした熱-構造問題を解決するためのプログラムです。 ADINA TMCは、摩擦加熱、接触ボディ間の熱伝達、塑性変形や粘弾性による発熱、熱変形などの困難な問題に対して、信頼性が高く堅牢なアプローチを提供します。


次の構造から熱のカップリングの効果を考慮できます。

  • 塑性変形または粘弾性効果による内部発熱
  • 接触するボディ間の熱伝達
  • 摩擦による発熱

次の熱から構造のカップリング効果を考慮できます。

  • 熱膨張
  • 温度依存の機械的特性
  • シェルの温度勾配

熱-構造カップリングの3つの例を以下に示します。

Disk Brake

最初の例は、ブレーキシステムの連成解析です。 これらは、ディスク/ローターとパッド間の接触による熱伝達、摩擦によって引き起こされる広範な発熱、温度依存の機械的および熱的特性(ブレーキコンポーネントは、ブレーキ中にかなりの温度変化が起きます)と強く関連する問題である場合があります。 詳細については、自動車用ディスクブレーキの熱-構造カップリング解析に関するショーケースを参照してください。 より単純なブレーキ構成が別のショーケースでも紹介されています。


ディスクブレーキの熱-構造の連成解析

Thermal FSI of an Exhaust Manifold

2番目の例は、2007年6月15日のADINAショーケースに掲載された排気マニホールドです。この例は、構造、熱、および流体のフィールドを結合し、ADINA FSIを実行する必要があります。 マニホールド内の温度分布を以下に示します。


排気マニホールドの熱流体と応力解析

Rubber CV-joint Boot

Three-Network材料モデルを3Dシェル要素とともに使用して、ゴム製のCVジョイントブーツをモデル化します。 このモデルには、完全に結合した熱-構造カップリング解析における自己接触と温度の影響が考慮されます。


ラバーブーツのTMC解析

 

熱ー構造カップリング(TMC)または熱-流体-構造カップリングの問題におけるADINAのアプリケーションの他のいくつかの例は、次のショーケースで紹介されています。

・ゴムのパッドの熱ー構造連成(TMC)解析
・乱流におけるフルカップリング熱-流体-構造連成解析
・フルカップリング熱-流体-構造連成解析
・熱-流体-構造連成解析のベンチマーク
・熱-構造連成解析におけるグルー(接着)メッシュ
・摩擦圧着の熱-構造連成解析モデリング
・積層シェルの熱-構造連成解析
・プレートフレーム熱交換器のTFSI解析
ADINA TMCは、熱伝導方程式に本質的に類似する他の物理方程式、すなわち電界と多孔質流体の流れを含む連成問題にも使用されます。 そのため、圧電解析や多孔弾性/地盤圧密解析も行えます。
産業におけるADINA TMCのいくつかのアプリケーション
•自動車システム
•金属成形
•溶接プロセス
•MEMS(微小電気機械システム)
•圧力容器
•圧電センサー/アクチュエータ
•土壌強化

その他のマルチフィジックス問題については、ADINAのマルチフィジックス機能のショーケースを参照してください。