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◆Glueing in Cyclic Symmetry
周期対称におけるGlue機能

ADINA8.5では周期対称の機能が向上してい ます。周期対称の静解析、動解析、周波数解析において強力なGlue Mesh機能を使用できるようになったことも機能向上の一つです。

今回紹介するのは、単純なファンのモデルです。円 筒状のベースに取り付けられた32枚の羽根は、Glue結合でモデル化されています。この解析でポイントとなるのは

  • モデル、メッ シュを作成したのは一枚の羽 根とそれに付随するベース(これらを基本周期部品といいます) のみです。Fig.1.をご覧ください。
  • 基本周期部品の周期対称性によって、ファン全体のレスポンスを解析します。
  • 基本周期部品に対応する有限要素方程式だけで、ファン全体のレスポンス計算を行い ます。
  • 基本周期部品は、2つのパート(羽根とベース)よりメッシングされます。 Fig.2.に示されているように、
    それぞれのメッシュは別々に作成され、Glueで結合されます。2つのパートは個々にメッシングされるので、
    マップド メッシュにより、品質のよい六面体要素が作れます。
  • ファンには遠心力がかかり、また羽根は片面から圧 力荷重を受けます。非線形静解析に続いて、全ての周波数解析が行われます。そうすることで、固有振動数とモードシェイプへのファンの変形の影響が考慮さ れます。



    Fig. 1:使用メッシュ




    Fig. 2:Glue meshの詳細



    上のムービーは、ファンのモードシェイプの一つで す。下のFig.3にはモーダル応力を示しています。




    Fig. 3:羽根の応力プロット



    ADINAの周期対称の解析機能は(同時に Glue meshが使えることで)工学的な多くの問題のモデル化に役立つでしょう。



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