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Import of Stereolithography Files
STL(Stereolithography)ファイルのインポート

多くの CADやスキャンソフトウェアでは、3-D画像のスキャンデータや CAD形状のSTL(光造形法)ファイルの出力をサポートしています。 STLファイルは、医療工学分野において、例えば人工関節置換などの 人工装具を作成する際のラピッドプロトタイピングに一般的に使われて いるものです。

STL ファイルフォーマットは、方向づけのある三角形の集合で 物体表面を表します。 有限要素モデル上で荷重や境界条件を与えるのに必要となる、 物体のトポロジー(ポイント、エッジ、フェース)の情報は 書き出せません。

ADINA8.6では、 STLファイルを読み込み、ファイルに含まれる表面のメッシュの記述より トポロジカルボディを作成することができます。 表面にある三角形のファセット法線情報を使って物体の表面のメッシュの 「稜線」が検出されます。 これによって、ポイントやボディのエッジ、フェースが作成され、 最終的には、STLファイルで表面をメッシュで表現されていた形状の トポロジカルボディが作成されます。

ソリッド ジオメトリと同じように、ボディやその境界のエンティティ(エッジやフェース)に対して、 有限要素メッシュの疎密を定義できます。 ボディ表面のメッシュ表現は、有限要素メッシュの疎密の定義にも反映します。 3Dテトラ要素でメッシングし、解析をすることができます。 以下に例を示します。




図1. AUIで 読み込んだエンジンブロックのSTLファイル
異なるボディのフェースは異なる色で示しています。
図の上にカーソル を置くと、詳細を見ることができます






図2. サーフェスメッシュ(ボディの離散化表現)
ボディには一様な分割を与え、円筒の穴は細かく分割しています。
図の上にカーソル を置くと、詳細を見ることができます



ADINAの STLファイルインポートオプションによって、CADや他のシステムで作られた モデルを解析することができます。 現行のインターフェースに追加される、とても重要な機能です。



キー ワード :
Stereolithography、STLファイルトランスレーター、 CADインポート、ラピッドプロトタイピング


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