ボディーのフィーチャー修正ツール

2012.2.28 The BODY DEFEATURE Tool



ボディーのフィーチャー修正ツール


今日では、CADモデルからの有限要素の直接メッシングは、 CAEにおいて極めて普通になりました。

ソリッドワークスなど、主なCADシステムが形状作成に利用されるなら、 サーフェイスやボディーなどの全ての形状パートは正しく接続されていますが、 応力解析やマルチフィジクス解析では一般に二つ作業に対峙します。

  • 形状のクリーンアップ。形状のボディーにはモデルの寸法と比べて、   取り除いた方がよいようなとても小さな面積のフェースがときどきあります。


  • 形状のフィーチャーの修正。形状の特定のフィーチャーも解析のためには   取り除いたほうが良いかもしれません。


以前に形状の cleaning up のためのADINAの使用法を紹介しました。ここで、 2つ目の操作方法を紹介します。

CADモデルは、ときどき、有限要素解析には必要のない詳細形状があります。 モデルに不要なフィーチャーがあると複雑さが増し、要素数が大きなモデルに なってしまいます。このようなとき、フィーチャーの修正は、解析を実行するの により効率的なモデルにするための形状のフィーチャーを削除できる プリ処理が重要なツールになります。

ソリッドモデル上のフィーチャーは"ボス"や"カット"のどちらかで共通的に参照 されます。例えば、"カット"は穴、"ボス"は面の輪郭の押し出しになります。 フィーチャーは単純なものから複雑なものへ変化ます。このようなフィーチャー を削除するのに用いるADINAユーザーインターフェース(AUI)のボディーフィーチャー 修正ツールを下の例に示していきます。各図にマウスを移動すると ボディーフィーチャー修正ツールを用いた後が分かります。


図1 ピストンモデルの"カット"(穴)の削除


図2 トナーカートリッジモデルの"ボス"の削除


図3 ミラージュ2000戦闘機モデルのフィーチャー(燃料補給部)の削除


ADINA-Mのパラソリッドボディーで動作するAUIのボディーフィーチャー修正ツール は手動また自動で利用することができます。自動モードでは、フェースの閾値領域が 指定され、閾値以下の領域の全てのフェースを削除します。マニュアルモードでは、 フィーチャーまたは複数のフィーチャーのボディーフェースのリスト を定義して削除を指定します。

形状に直接作用させるこのツールは形状の"微小フィーチャー"(微小なエッジやフェース) と呼ばれるよなものの削除をうまく行えないかもしれません。 ADINA-Mのトポロジーな表現形式上で動作する BODY CLEANUP tool は、 そのような目的により有効に作用します。

ADINAのボディークリーンアップオプションとボディーフィーチャー修正オプションの これらの二つの機能は、有限要素メッシングと効率的な解析のための形状を準備するために 与えられた形状で作業することのできる非常に強力なツールです。また、ADINAのメッシング オプションは、マルチフィジクス計算を含むADINAのいかなる解析機能にもこのような 形状で直接利用できます。

Keywords:
CAD、CAE、メッシング、形状、ソリッドボディー、トポロジー表現、フィーチャー修正、 微小フィーチャー、マルチフィジクス