FHL(Forward iterative method of Hydro Lubrication)は、レイノルズ方程式の計算とシール変形の計算を反復して圧力と流路幅を求める計算プログラムです。解法は、ニュートンラプソン法による一体型解法を用いた強連成手法で行います。面粗さを考慮して、シール面の境界潤滑/混合潤滑/流体潤滑の状態を表現しながらシール特性を求めます。計算の過程で潤滑圧により弾性接触圧が変化しますので、シール面の変形を計算するためにシール面の剛性情報が必要です。

FHLモードの入力

  • 接触力分布
  • シールの等価ヤング率/ポアソン比
  • 粘度/圧力粘度係数(Barasの式)
  • 相対すべり速度/流入出の圧力境界
  • 軸直径
  • 両面の面粗さ(二乗平均粗さ、粗さ密度など)
  • FEM計算情報からシール剛性の算出

FHLモードの出力

  • h (x) :シール面の流路幅
  • pf(x) :流体圧分布
  • pc(x) :Greenwood & Williamson の接触圧分布
  • τf(x) :流体潤滑によるせん断応力分布
  • τc(x) :弾性接触によるせん断応力分布
  • Q:もれ量
  • 軸のしゅう動抵抗
流路幅プロット h(x)
圧力分布プロット Pf(x),Pc(x),Psc(x)

FHLモードの結果表示機能

  • 複数結果の表示
  • グラフの任意領域の拡大
  • グラフデータファイル出力
  • 画像ファイル出力
  • プリンタ出力

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